SEPPA 創刊2号 表紙解説

丸栄有限会社 代表取締役 堀  知 文

創刊第2号の表紙は“ 箔押加工” の担当です。デザイナーの杉山氏に依頼したテーマは「フェイス」。顔としての意味だけではなくサーフェイス(表面)の意味も、エンボス加工による凹凸から感じ取っていただければと思います。箔押加工が古くから出版、商印、パッケージなど幅広い分野で用いられているのは、五感に訴える加飾の王道として、存在感があるからではないでしょうか?
表1ではタイル模様をホログラム箔と艶消銀で箔押しした後に浮出加工(エンボス)を行なっています。 表2側には同じ模様が印刷されており、こちらは必然的に空押加工(デボス)となります。 SEPPAタイトルロゴは彫刻版による浮出箔押がなされています。またナンバリング箔押機によるシリアルナンバーを入れてみました。
表4側ではホログラム箔押の後に印刷を行っています。表面の状態などコールドフォイルとの違いを見ていただければと思います。顔を形作る点はS,E,P,P,Aの文字で構成されているのにお気づきになりましたでしょうか?
最後に、製版にご協力いただいた寿製版様、学術写真製版様、また箔材料のご提供をいただいた田中孝商店様に御礼申し上げます。