平成31 年1月22日(火)18時 東京都台東区上野公園 上野精養軒「藤の間」にて関東特殊加工協同組合新年会を開催した。

 

挨 拶
理事長
鶴田 和也

新年を祝し謹んでお慶び申し上げます。
昨年中は当組合に格別のご厚誼にあずかり心より感謝申しあげます。
昨年は大阪北部地震や西日本豪雨などの自然災害が多く発生しました。災害発生時における事業継続の方法、手段などを取決めておく計画であるBCPの策定、会員間相互のネットワークづくりなど日頃からの共同の対応を早急に構築する必要性を感じました。
この1月から実施となりました印刷業界への紙の値上げは厳しい数字となっております。この事は紙メディアの更なる減少を加速させるさらなる原因になりかねない大きな要因ととらえています。更に我々を取り巻く環境では、資材の値上げ問題、ドライバー不足や燃料費の高騰による運送費の値上げ問題、運送費の値上げに関しては、組合事業である再生紙製品や再生プラスティック製品などの共同購買の製品の値上げにも影響を及ぼしました。
そして更に深刻な人手不足の中で従業員の残業問題、休日の増加と有休の消化促進など本当に厳しい経営を強いられていると言わざるを得ません。
このような状況の中で組合の活動を理解し、ご協力いただいておりますことに深く感謝致します。
我々は光沢、箔、抜きという後加工が揃った組合です。その強みを是非とも出していきたいと考えております。様々な問題を話し合える場として、仕事に遊びに様々に関わりあって相互に伸びるパートナーとしての交流の場として活用していただきたいと考えております。
ぜひとも組合活動にご参加いただけたらと思っております。
話は変わりますが、プレスコートのステンレス板が新たな問題を抱えています。とはいっても今始まったことではないわけですが我々の使用しているステンレス板の使用量は年間約20トン、国内生産約200万トンですなわち我々が使用している量は0.001%というごく少量です。プレスコートにとってはステンレス板はもちろん命なわけです。
しかしこの使用量ではメーカー様は色々な我々の要望に応えることはほとんど出来ないのが現状であります。もちろんみなさんご存知の通りこの板を貼っている会社さん、ご用意していただいている機械屋さんなどは板代を例えば傷がついたからと言って保証することは出来ません。携わっている方々は我々組合の仲間です。何とかご理解いただいて、研磨していただく等の対応をとっていただけないかと考えております。どうぞご理解をいただきたいと思います。
今年は平成というひとつの時代が幕を閉じます。
そして来年は東京オリンピック・パラリンピックの開催、2025年には大阪万博の開催と国としては大きな事業が目白押しとなっております。
組合としては9月に中部光沢化工紙協同組合が主管となり、三重長島温泉で第44回全国大会を開催致します。何でも大変高級な旅館にだいぶ交渉していただいたようで安くお部屋をお手配いただいたようです。皆さんどうか奮って参加いただけますよう宜しくお願い致します。
本日は余興に三遊亭歌奴さんをお招きしております。本日ばかりは日ごろのご苦労をしばし忘れて楽しんでいただければと思います。
新たな年明けに際し、関係・関連各位におきましては今年一年間、引き続きご指導いただきご厚情を賜りますようお願い申し上げ、皆様のご活躍を祈念し、挨拶とさせていただきます。有難うございました。

 

祝 辞
一般社団法人日本印刷産業連合会
専務理事 杉村亥一郎 氏

本日は、関東特殊加工協同組合様の新年会にお招きいただきまして誠に有難うございます。日ごろは日本印刷産業連合会の活動にご理解とご支援を賜り、御礼申し上げる次第でございます。今年はどんな年になるでしょうか。新しい元号がスタートします。また働き方改革関連法も今年からスタートして徐々に適用されていくということのようです。また新年の新聞やテレビを見ておりますとAIですとかIOTですとかそういう新しいテクノロジーによって我々の生活も更に変わっていくということかもしれません。そういう年の中で、私ども日印産連は印刷産業、加工のお仕事も含めて皆さんに資する活動をしようと考えておりまして今年はSDGsに力を入れて参りたいと思っております。皆さんもSDGsは気になっていると思いますが、国連が定めた地球規模の目標で17のゴールがございます。その17のゴールの中でも特に3つのゴールについて活動して参りたいと思っております。まずSDGsゴール11暮らしやすい街づくりを融合、これは地方創生ビジネスにつながるという風に考えておりまして印刷加工の会社は全国にございます。そこで色々な自治体ですとか会社さんですとかBtoBのお客様と我々仕事しているわけで、今後地方創生というのがアベノミクスの中でも重要な課題になっておりますのでこれをビジネスチャンスにつなげられえるように日印産連としてはお手伝いをしたいという風に思っております。3月には印刷産業地方創生事業事例発表会というのを行います。全国ですでに印刷や加工の企業さんが地元で新しい地域活性で成功した事例がございます。これを発表していただいて成功事例を共有していただいてこれをヒントに新しいビジネスにつなげていただけたらなという風な思いでござます。2番目のSDGsゴールと致しましては、SDGsゴール10になりまして人と地球の差別をなくそう。不平等をなくそうですね。それにつながる女性活躍推進についても今年は力を入れて参りたいと思います。特に女性の経営者、管理職の皆様のネットワークづくりをお手伝いできればと思います。女性の方、印刷加工の業界では少ないですので我々の方でマッチングできたらといいなと考えております。3番目といたしましてはSDGsゴール12、作る責任、使う責任ということで私どもグリーンプリンティングという環境に配慮した企業認定させていただく制度をすでにやっておりますがこういった活動に加えて去年だいぶ話題になりました海洋プラスティックの廃棄問題などにも取り組んで参りたいという風に思っております。それ以外のSDGsのゴールも含めまして、17のゴールに向かって皆様のご協力もいただいて進めてまいりたいと思っております。そして皆様とともに成果のある素晴らしい年にできたらなという思いでございます。結びになりますけれども、関東特殊加工協同組合様が鶴田理事長のリーダーシップの下、ますますご発展されますことと、今日お集りの皆様がご健勝であることをお祈りして私のご挨拶とさせていただきます。有難うございました。

 

祝 辞
関連業界 互応化学工業株式会社
東京営業所所長 今岡 正嗣 氏

関東特殊加工協同組合の皆様方には大変お世話になっており、関連業界一同厚く御礼申し上げます。有難うございます。
 昨年非常に大きな災害が起こりまして、私ども西日本を拠点にしている会社でございますが大雪に始まり、集中豪雨、地震に台風と非常に各所で大きな被害がございました。
 日頃お世話になっております、私どもの塗料ですが福井工場で製造しております。2月の大雪の時は工場が一日休業するという会社始まって以来全く経験しなかった事態が起こりました。私も工場まで走りまして製品を引っ張り出し、お客様へ配達しました。
 鶴田理事長からもお話ありました物流、災害に関わらず日ごろから物流業界人手不足ということでなかなかお客様の下にちゃんと納期通りに物が配達できないということも多々起こっております。自ら配達することによってお客様の納期に対してきちんと納めさせていただくということが安定供給ではないかと非常に痛感した次第でございます。
 今年でございますけれど日頃テレビでもそうでございますけど何かにつけて平成最後がキーワードのように言われてますが、12支の干支で言いますと亥年と。これもまた最後の干支でございます。亥年というのはエネルギーを蓄えてだとかかたまる年と言われていますが過去のイノシシ年を見ま祝 辞関連業界 互応化学工業株式会社東京営業所所長 今岡正嗣氏平成31年関東特殊加工協同組合新年会5すと結構大きな出来事がございます。古くは富士山の大噴火であったり、関東大震災、伊勢湾台風、阪神淡路大震災、地下鉄サリン事件、すみません、災害の話ばかり新年早々いたしまして。それに反しまして結構新しい出来事もあるのが亥年でございまして、東京ディズニーランドの開園、スーパーファミコンの発売、今では当たり前になっているスマホの元祖みたいな初代iPhoneが発売されて新しいシステムが構築されたというのも亥年でございます。 経済面でみますと景気低迷から回復基調になるということで、過去にはオイルショックからの回復、リーマンショックからの回復、いずれも亥年から始まったということでございます。 今年は5月に新元号の発表、新天皇の即位、9月にはラグビーワールドカップがございます。10月には消費税増税、来年の東京オリンピックに向けて非常に変化の大きな年ではないかなと思っております。
 ここで余談話になりますが京都の御所蛤御門の斜め向かいのところに神社がございまして。神社というのはふつうは狛犬がいるわけですがここは狛イノシシがいます。この神社は和気清麻呂公をお祭りしている神社なんですが時代は奈良時代に遡りまして道鏡という僧侶がいまして非常に大きな権力を持っていました。要は僧侶なのに天皇にまで上り詰めたいという野心を持っていたわけですがその野心を砕いたのが和気清麻呂と言われております。道鏡というのは当時は非常に力も持っておりまして、和気清麻呂をけしからんということで九州、今の鹿児島に流してしまいます。流刑に処すと。それだけでは足らずに刺客を送るということでかなりひどいことを企んでいたわけですが、九州にわたって今の福岡くらいに着いたとき約300頭のイノシシがどこからともなく現れてこの刺客から清麻呂公を守って、道案内をしたということでイノシシとゆかりがあるということで狛イノシシ以外にもイノシシの像が境内のあちこちにいたり別名イノシシ神社と言われているんですけど。弊社、互応化学が産声を上げたのがこの神社の隣でございます。この神社、守護の護に王様の王で護王神社といいます。この神社の読みをいただいて社名にしたという由来から亥年には特別な一年ということで従業員一同一丸となって仕事をしていくわけです。
 亥年は変革の年といわれる中で阿部首相が山口の地元で新年の挨拶をされた時、イノシシは大体50キロくらいのスピードで突っ走る、障害物があるとそれをかわして柔軟な一面もあるし、ぶつかりそうになるとちょっとUターンして別の道を探して走るというようなことおっしゃったようです。私はそんな器用なことは出来ませんのでまさに猪突猛進ということでこの変化の年を突き進んで組合員の皆様方のお役に立てるように突っ走りたいと思っております。
 最後になりますがここにご参集の会社様のますますのご発展と皆様方のご健勝を祈念致しまして新年の挨拶とさせていただきます。有難うございました。

 

祝 辞
関連業界 ユニバコフォイルズジャパン株式会社
太田 優也 氏

 弊社ユニバコフォイルズジャパン、今年で7年目のまだ若い会社でございますが台湾に工場を持っております。箔材ホットスタンピング、コールドフォイルの箔材のメーカーになっております。まだまだ日本では若い会社になってますが世界的に見たときにヨーロッパ、アメリカ、中国等世界中で使われていおりましてワールドシェアとして世界2位という非常にブランド力、実力ををもっているような会社になっております。
 最近、世界のトレンドとしてはアメリカを中心ですね、非常にオフセットコールドのホログラムが非常に伸びてきているというところでございましてまだまだ日本ではホログラムのお仕事がまだないと思うのですが世界を中心にトレンドはチョコレート、たばこ等にホログラムされているという時代になって参りました。弊社のホログラムは非常にクオリティーが良いので是非何かありましたら宜しくお願いしたいと思います。
 最後になりますが本日ご出席の皆様のご健勝と関東特殊加工協同組合の益々のご発展を祈念致しまして新年の挨拶と代えさせていただきます。本日は有難うございました。

 

祝 辞
関連業界 株式会社千石薬品
代表取締役 杉本 公郎 氏

年末から思っていた事、日本語というところでかなり気になっていたことがあるので話したいと思います。日本語って最近、女子高生だとか流行語だとか色々あって。訳がわからない言葉、また一年で消えていくような言葉ががすごく多くて、ここのところずっと迷わされてはいたのですが。
 つい最近もうちのlineグループで若い者が突然「フロリダ」です。って書いてきて何を言ってるのかと思ったら「風呂に入るから離脱する」と。そんなこと言われてもこちらは全くわからないし、数年前から普通になってきましたが「じじい、ばばあ」真ん中に置き換えて「じいじ、ばあば」とかわいい日本語みたいに通ってますけど。そんなことずっと思ってたんですけど。
 つい先日、年末にアメ横に行く機会がありましてその時に真ん中でケバブを売っている日本人ではない色黒の目がぐりっとした方が僕を指さして「お父さん、ケバブあるよ、ケバブ」と言って。僕が最後にいらないよと合図をした時、「せちがらいね~」と一言言われ。そんな時にカチンときたというか一本取られたという形で。どっからその言葉使ってるの?と話を聞いたんですけど。色々外国でその言葉で日本人と話してきたというのですけど。
 この4月に働き方改革の一つで外国人の労働雇用を増やすということで、そこにおいても僕らは教える方の立場で、逆にそんな言葉を使われてしまうとこっちが教わらなくてはいけなくなってしまうという、それもみじめかなと。 今年はもう一度日本語を勉強しようかなと。ここに来てらっしゃる皆さんはそんなことないと思うのですが僕なんかは無知な部分があるのでそう思った次第です。 では乾杯に移らさせていただきます。せーの、乾杯!

 

落 語
三遊亭 歌奴

昭和52年3月19日 大分県大分市生まれ
大分大学教育学部(現教育福祉科学部)付属中学校在学中、必修クラブで落語と出会う。
以後、中学・高校で老人ホームや敬老会への落語慰問活動を行う。
平成7年  三代目三遊亭圓歌に入門
前座修業開始  前座名「三遊亭歌きち」
平成11年  二ツ目昇進「 三遊亭歌彦」と改名
平成20年  真打昇進 師匠の名前である「四代目 三遊亭歌奴」を襲名
受賞 第12回 北とぴあ(ほくとぴあ)
若手落語家競演会 大賞受賞
第1回 水天宮ロイヤルパークホテル主催
落語一番勝負 古典部門優勝
第7回 さがみはら若手落語家選手権 優勝
2010年度 彩の国落語大賞受賞
2012年度 国立劇場演芸場
花形演芸会 銀賞受賞
2014年度 国立劇場演芸場
花形演芸会 金賞受賞
CM  平成12年(2000年) 日本リース
平成22年(2010年) 国民健康保険促進
番組「こくほヘルシートーク」に1年間出演
平成23年(2011年) 大分県筋湯温泉
平成26年(2014年) 小野高速印刷
BookWey 歌奴編
鈴本演芸場(年一度のトリを含む)・浅草演芸ホール・新宿末広亭・池袋演芸場・国立演芸場などの東京の定席を始め、全国の落語会に出演。
故郷大分ではA M ラジオ大分放送で「三遊亭歌奴の落語パラダイス」のパーソナリティーを5年務めた。
学校公演や寄席普及公演にも積極的、クルーズ船(にっぽん丸・ぱしふぃっくびぃなす・ふじ丸)の船内での寄席、また「最後に笑うのはポジティブシンキング」等の演題で講演活動を行う。

ひとこと
「軽薄な笑いがもてはやされてる昨今、落語のアナログでも温かみのある笑いを全国に広めたいです。」


 

中締め
副理事長 堀 知文

落語があまりにも楽しくて食事の時間が短かったのですあっという間に時間が過ぎてしまいまして中締めの時間となってしまいました。
 私、今年も色々な新年会にお呼ばれしてお話を伺う機会があったのですけど日印産連の常務理事のお話をうかがっていて本というのがもっと売れていかなければいけない、アメリカのアマゾンの話をされてたんですけどkindleを買った方々の約半数近くが本も買うというんですね。私もとても意外だったんですけど。本の買い方が今までと違いまして電子版でみてこれはいい本だ、手元に置いておきたい。
 アメリカの場合ですとペーパーバックではなくて豪華本を買うということになるんですけど。その中でお話されていたのは今どきの時代ですからこれをツイートするんだそうです。Kindleでこの本読んで良かったねというとそのリツイートがですね、RTがあればあるほど本屋さんに来てくれると。 あとニュースでも見ましたけど本屋さんの形も立ち読みではなくて座って読めるようになったりですとかいろいろ変わってきてやはり本を売る為の色んな努力がなされているのでは。我々もそういう業界にいるわけですから、ツイートでこの本は良かった仲間内でこれだけの人数いるわけですからみんなでリツイートすればそのうち誰かがひっかかってリツイートが50が100になったりして売れちゃうんじゃないかとそんなようなことを考えてますんで。そういう時代を背景にした何か紙の出版物が増えていく方法っていうのも考えていければなと思った新年会でございました。
 私事で恐縮ですが2月6,7,8で行われるpage2019 という有料セミナーなんですけど2 月8 日の午後一のセミナー2時間あり、そこに呼ばれましてお話するのですが。ゲインの杉山さんの息子さんと二人で何とか2時間持たせられるんではないかと。お時間あれば覗いていただければ有難いかなと。 時間となりましたので三々七拍子の3回の三本締めで締めさせていただきたいと思います。