平成30年1月23日(火)18時 東京都台東区上野公園 上野精養軒「藤の間」にて関東特殊加工協同組合新年会を開催した。
挨 拶
理事長 鶴田 和也
新年を祝し謹んでお慶び申し上げます。昨年中は当組合に格別のご厚誼にあずかり心より感謝申し上げます。昨日の大雪で数々の予定変更等お仕事の多大なる影響のある中ご列席いただき誠に有難うございます。
昨年、平成29年始めにはアメリカのトランプ大統領が誕生し、11月には来日を果たしました。北朝鮮のミサイル発射実験や核実験の強行に対する脅威が高まり、現在も2国のトップの動向が世界中から注目されております。
国内では「忖度(そんたく)」が流行語大賞に選ばれるなど、森友学園問題と加計学園問題が連日マスコミで報道されておりました。
明るい話題では、上野公園で9月にジャイアントパンダのシャンシャンが誕生して、こちら上野は賑わっていることと思います。
当組合では昨年、7月に「東京都光沢化工紙協同組合」から「関東特殊加工協同組合」に名称を変更し、箔押業界から賛助会員、関連業界様を含め、新たに17社の加入がありました。
本日は「関東特殊加工協同組合」となって初めての新年会になり、新規加入のメンバーも多数参加いただいております。今年は89名の参加となりました。この後、新たなメンバーと楽しい時間を共有していただければ幸いです。
12月には機関誌を「SEPPA」としてリニューアルしました。関連業界の皆様には広告掲載のご協力をいただき誠に有難うございました。
皆様のお手元にも届いていると思いますが、創刊号は表紙も煌びやかで全ページカラーと大変豪華なものになっております。
今後も毎号表紙に工夫を凝らし、各種技術を皆さまにご周知頂ける機会になればと思っております。
今年、4月には新メンバーを迎えて初めての研修旅行を行います。金沢にある笠間製本印刷の工場見学をメインに箔の聖地で箔押のルーツを探る旅と題して箔押部会の皆様に手配をお願いしております。
笠間様は日本印刷産業連合会の環境優良工場の経済産業大臣賞受賞の会社で、皆様各社が環境問題に取り組むにあたり、必ず参考になる見学会になるはずです。
詳細が決まり次第、ご案内させていただきますので、ご多忙とは思いますが、多数のご参加を宜しくお願い致します。
本日はこの新年会では初めてだと思いますが余興をご用意致しました。ぺるさんという方のマジックショーです。日頃のお疲れを少しでも癒していただければと思います。
新たな年明けに際し、関係・関連各位におかれましては、今年一年間 引き続きご指導を頂き、ご厚情を賜りますようお願い申し上げ、皆様のご活躍を祈念し挨拶とさせていただきます。
祝 辞
一般社団法人 日本印刷産業連合会
専務理事 神戸 好夫 氏
日頃は関東特殊加工協同組合の皆様には大変お世話になっております。有難うございます。また今年もどうぞ宜しくお願い致します。新しい組合としての新年会、誠におめでたい事だと思います。
今、日本の経済は非常に好調だと言われています。殊、印刷製本業界に於きましてはかなり厳しい状況が続いております。これまでのビジネスをこれまでのように進めているだけではなかなか成長が進められないのではと思います。
アメリカであれほど市場を席巻していた電子書籍出版が勢いを落とし、紙の書籍が勢いを増しているという話がございます。どういう本が売れているのかと申しますと美しい本ですとか後に残したい本がキーワードになっています。電子書籍には出来ない美しいですとか残す、触ってみてどうだ?とか見た目の装幀とかそういうところがしっかりできている本。本来、書籍というのはそういう機能を持っていた訳ですけど電子書籍が席巻して書籍の売り上げが落ちていく事によって書籍に対して加工の費用の圧縮によってチープな本が非常に増えている。その中に新たな価値として書籍に与えることによって紙の書籍の売り上げが伸びていく。やっぱり本っていいよねっていうことが実現していると聞いております。日本ではまだそこまではいっていないが、必ずそういう時代がくるのではと思っています。
私どもが主催しております造本装幀コンクールというのがございます。そこに出品されている作品を見ますと書籍の中でも美しいまさに機能的である書籍としての魅力いっぱいの物が毎回並んでいる。こういうものをもっと世の中に知って頂ければきっと日本の出版市場も新たな再生というものに繋がっていくのではと思います。
今の常識にとらわれず市場が何を求めているのか?生活者が何を求めているのか?我々印刷業界としてもしっかりとらえてそこに新たな価値を与える。まさに価値創出をしっかりしていく事が求められていると思います。お得意先に言われたものをそのまま作るのではなく我々自身の知恵、そこに資材であったり、技術であったりを転嫁することによってきっと新たな価値、新たな製品、新たなサービスを生むことになっていくのではという風に思っております。
日印産連では価値創出を一つの大きなテーマとして活動しております。関東特殊加工の皆様方ともしっかり連携してこの活動を更に強化して参りたいと思っております。今年も一年どうぞ宜しくお願い致します。
結びになりますが関東特殊加工協同組合の皆様方の更なるご発展、そしてお集まりの皆様のご健勝を祈念致しまして私からの新年のご挨拶とさせていただきます。
祝 辞
関連業界 ジェイフィルム㈱
フィルム事業部部長 上坂 晃司 氏
改めまして、皆様新年明けましておめでとうございます。まず、昨年新名称となりました関東特殊加工協同組合として初めての新年会がこのように大勢集まられ、盛大に開催されることを心よりお喜び申し上げます。また関東特殊加工の皆様には日頃より格別なるお引き立てを賜りまして業界一同感謝申し上げます。
さて鶴田理事長さまより新年の素晴らしいお話をいただいており、少々重なってしまう事も御座いますが昨年振り返って見ますと世界的にはトランプ大統領誕生に伴うアメリカ第一主義の台頭、北朝鮮が繰り返すミサイル発射、ヨーロッパを含め世界各地で相次ぐテロの発生などリスクが高まり同時に保守主義的な色合いが増した一年でした。世界における日本の立ち位置をどこに置くかが難しい時代になっていると感じております。
一方、国内では日本を代表する企業の検査データの改ざん問題や無資格検査等、大企業による不祥事が明らかになり、ものづくり大国、日本の信頼が失墜するような事態に陥っております。
国内外このような状況から世の中は混沌とした不確実性の時代になり、ますますリスクが拡大する時代に入ったと考えております。更に足元では原油、ナフサの価格の高騰以外にも物流、人件費などあらゆるものが値上がりする状況となり今後我々を取り巻く環境はさらに厳しくなることが予想されています。こうした中、我々関連業界としては光沢・特殊加工に対して付加価値のある新しい商品開発を早期に行い、業界の更なる発展の為に努力をしていかなければならないと思います。
ここで私事で大変恐縮ですが昨年11月の海外中国出張で感じたことを申し上げます。最近の中国は従来は人の数で解決するような作業に対して、日本同様にきつい、帰れない、厳しいに加え給料が安い、などの3Kの職場から離れ、楽に稼げる仕事を選ぶ若者が増加しているとの事です。その結果人材を確保する為に人件費アップを行わなければならないとの事で結果、生産される製品価格もアップしな
ければならないとのことでした。この対応として企業は出来るだけ人件費を削減する為に、自動化すべく機械への投資を行う事でやり繰りしているとの事です。この状況は過去から現時点における日本国内と同様の環境になってきていると感じられあの中国でさえも安く作る時代が終わりつつあるのかな?と感じられました。
この様な状況から我々日本企業としては政府も推奨しております働き方改革の実施により人手の少ない中でも業務効率の向上を行い、また冒頭に申し上げた通り、ものづくり大国、日本に恥じないような、これぞ日本製といわれる品質面で安定した製品づくりを行っていくべきと考えております。なお、今後に於かれましても関東特殊加工の皆様と一緒に汗をかいて業界の更なる発展の為に努力をしていきたいと考えておりますので宜しくお願い申し上げます。
最後になりますが今年の関東特殊加工協同組合様のご活躍とご臨席の皆さまにとって素晴らしい一年になりますよう心から祈念して新年のご挨拶と代えさせていただきます。本日は誠に有難うございました。
祝 辞
関連業界 設楽印刷機材㈱
代表取締役 設楽 誠一 氏
本日は関東特殊加工協同組合様の平成30年新年会、誠におめでとうございます。心よりご祝辞を申し上げる次第でございます。
当社はオフセット関係を中心とした機材販売の会社でございます。本社は群馬の前橋でございます。
この度、光沢業界、箔押業界の統合ということでまさに時を得たこの時代を本当に発展する環境をつくられたなという感じがしております。と申しますのも印刷業界にとりましてはいかに付加価値をつけていこうかということで印刷業界全体がですね、色んな形で模索している中でご来賓の方からもお話がありましたがいかに製品に対して付加価値をつけていこうかと。日本はもともと、ものづくりの国といわれる中で加工に勝るものは全くない訳でございまして加工の良し悪しでその製品の価値が決まるという風に思っております。
新しい形態でスタートされるということで私どもも力強く感じている次第でございます。
併せて昨今、インダストリー4.0に代表されるようなコネクトインダストリーという言葉もございますけれども、人と人、モノとモノ、或いはモノと機械システム、或いはモノと技術、まさにそういったモノを結び付けて新たな価値を見出していこうという事の時代の様でございます。
そういう意味でも正に時を得てこの新しい協同組合のスタートと同時に増々のご発展があると確信をいたしておる訳でございます。本日このように盛会に新年会開催され、そして平成30年、2018年の輝かしいスタートが切られたという事でございます。私ども微力でございますが、今年も1年一生懸命やっていきたい。皆様方の絶大なるご協力を賜われればという風に思っております。
関東特殊加工協同組合様の増々のご発展を祈念申し上げまして誠に租辞でございますけれどお祝いのご挨拶に代えさせて頂きます。どうも本日はおめでとうございました。
乾 杯
荒川塗料工業株式会社
代表取締役 澤田 和宏 氏
皆様明けましておめでとうございます。
本日、非常に足元の悪い中、皆様お越しいただき誠に有難うございます。我々、関連業界と致しましてモノを届けなければいけないメーカーなんですが、昨日の雪で物流の方が混乱しております。実際、今日も残念ながらトラック便の集荷がないような状態でして多分明日からは戻るのではないかな?という様な状況でございます。高速道路の方も今日一日中、外環それから東北道の上りがまだ閉鎖の状態でありました。その様な感じで新年早々モノの遅延というのも出てしまうと思いますが、この後頑張ってモノを届けていきたいと思いますので宜しくお願い致します。
2018年色々な方のお話では好景気、株価も高い、多分企業決算も良いという中、大きな変革の年になるのではないかと言われております。その中、東京都光沢化工から関東特殊加工にいち早く変革に対応し、この2018年新年会を迎えられたということで今年は飛躍の年にしていきたいと思っております。某国のミサイルではなく、1人1人の会社が飛躍の年に繋がる様に祈りたいと思います。関東特殊加工協同組合と関連業界の発展を祈りまして乾杯したいと思います。
乾杯!
マジック・ショー ぺ る
中 締 め
理事 萓槇 雅浩
本日は皆さん、お忙しい所、また朝雪が降りまして雪かきで腰痛のところ、多数参加いただきまして誠に有難うございます。
昨年は馴染みある東京都光沢化工紙協同組合という名前を関東特殊加工協同組合と、光沢という名前を取りまして新たな組合に生まれ変わりました。
とは言っても急に変わった訳ではなく、長い間光沢の組合のあるべき姿これはどういったものなのかと理事の中で色々と話合いまして長い時間を掛けてやっとたどり着いたということで感無量であります。
ただこれはゴールではなく新しく入った箔押の皆様と一緒にやってどんな形でこの組合をやっていくのかということをこれから問われるところであると思います。
今回は沢山参加いただきまして、今年も箔押関係の旅行を企画しておりますので是非皆様参加していただきたいという風に思います。
先程から何度も言われていますが好景気といいつつも我々に関係するのはあまり恩恵を受けずに、人手不足ですとか運賃の値上がりですとかいう話が沢山出ております。その中で先程神戸専務理事のお話でのアメリカでの出版物の動向、実は私はこの年末年始にかけまして、このお話聞くのが三回目でして最初はこれ本当なのかな?と思ったりしたのですが、三回目聞くとこれ本当になるんじゃないかな?という気になって、うまくいってくれればいいなという風に思っております。
これからも組合のあるべき姿を模索して徐々に徐々に変化しながらまた古いものの光沢というものを大事にしながら皆様のお役にたてるような組合作りというものを目指して行かなければいけないという風に思っておりますので宜しくお願い致します。
ではこちらにご列席の皆様と、皆様の会社のそれぞれの発展、そして関東特殊加工協同組合の発展を祈念致しまして3本締めで締めさせていただいきたいと思います。(3本締め)
有難うございました。